依存症の研究が進み、割と依存症の病理学や疫学の理解が進みました。 それらによって、有効な予防・治療法の発展に貢献しました。 もちろん、個人の差はあれど依存症の疫学のパターンは一貫していて予想が可能なものになりつつあります。 とういことで、どの…
依存症の有効な治療法を探そうと多くの研究者が頑張っています。 その中で、ここ数年で人気を集めているのがマインドフルネス(瞑想)です。 多くの精神疾患で有効性が示され、依存症に対してもマインドフルネスを利用した治療法への期待があります。 という…
依存症治療の最終ゴールは、再発を防ぐことです。 そのための方法に「リラプスプリベンション」があります。 リラプス(再発)を防ぐためには、それぞれの特定の状況で特定の方法があります。 今回の記事では、依存行動の衝動・渇望に対応するための「衝動マ…
依存症には、たくさんの理論・モデルがありますがその一つに「依存症=家族の病気」モデルがあります。 依存症は、当事者だけでなく家族にも影響を与えます。 とういうことで、今回の記事では、上記のモデルを見ていきます。 *依存症は家族の病気* *依存…
依存症治療として、自助グループの12ステップが特に有名ですが上手く12ステップと自分の体験が関連付けられたり、解釈ができない人がいます。 しかし、12ステップと比較して割と最近の自助グループの依存症治療の選択肢があります。 日本語で調べると…
依存症治療には、いろんなものがありますがおそらく一番有名なのが、「12ステップ」ですかね。 Twitterアカウントを覗いてみると割と賛否がありそうですが実際、どうなのか解説していきます。 *アルコールアノニマス(AA)* *人生をより良く生きる* *…
最近、ギャンブル依存症関連のTwitterアカウントにフォローされることが増えたので、ギャンブル依存症の記事を少し増やしますね。 診断基準とスクリーニングテストについては以前の記事で取り扱ったので、今回の記事では、有病率と社会人口統計的な変数を紹…
依存症に包括的に捉える必要性がありますが、その1つとして、「PRIME Theory」がありますね。 まだ、読んでいない人は読んでみてください。 curiousquest.hatenablog.com すでに、上記の記事を読んでいる人は分かると思いますが、PRIME Theoryには、5つの…
依存行動の再発防止が依存症治療の最終的なゴールとしてされることが多いです。 その依存行動の再発(リラプス)をどのように予防するのか。 そのヒントをくれるのが「リラプスプリペンション」です。 以前の記事で、どのような状況でリラプスが引き起こされ…
依存症には、多様な理論が存在しそれらを包括的に捉えたモデルが存在します。 その1つに「PRIME Theory」が存在します。これは、統合的にモチベーションを捉えており、モチベーションシステムには5つのテーマがあると提言しています。 その1つに、「アイ…
依存症治療において、特に重要で、幅広く使用されているアプローチがあります。 その名も「Relapse Prevention(RP)」「リラプスプリペンション(日本語)」 聞いたことがある人も多いと思います。 RPを直訳すると再発予防です。 そのため、すべての依存症治…
依存症を包括的に捉えた理論があり、1つに「PRIME Theory」があります。 まだ、記事を読んでいない人は読んでみてください。 読んでからの方が、理解がはかどると思います。 curiousquest.hatenablog.com そして、この理論には5つのモチベーションのテーマ…
スリップの原因は自分ではない? 少しの依存行動でやめるこは、なかなか大変で、さらに、やめることを継続することはもっと大変です。 そして、依存行動をしないと決断してから再び、依存行動をしてしまうことが度々あると思います。 その中で、一度失敗して…
*認知の歪みと問題行動を変える* 依存症を不適合な学習とすると行動療法が治療として候補になります。 他の治療法の中には、この行動療法と精神機能を統合した治療法が存在します。 詳しい人は、見当がついているかと思いますが「認知行動療法(Cognitive …
*その瞬間の力が行動を決める* 依存症を理解するためには、包括的に依存症を捉えた理論が必要です。 その1つに「PRIME Theory」があります。「依存症=モチベーション」の立場を取っています。 モチベーションシステムの構造についての記事をまだ読んでい…
*注意バイアスを元に戻す* 行動療法が、依存症の不適合な学習を治すために試みられます。 その1つとして、 「認知バイアス補正?(Cognitive Bias Modification;CBM)」 があります。 ということで、この記事ではCBMについて解説していきます。 これは、…
*5階層のモチベーションシステム* 依存症には、本当にたくさんの理論があります。 依存症=病気 依存症=選択 依存症=認知バイアス ただ、どれも依存症の1側面のみしか考慮されていません。 多様な依存症の理論を包括的に捉えた理論がやはり欲しいです…
*依存薬物をやめたら、ご褒美をあげよう* 依存症の不適合な学習を治すために行動療法が行われることがあります。 その1つの「随伴性マネージメント(Contingency Management;CM)」を紹介します。 この治療法は、「依存症の戦うパワー」を育てるために有…
*依存症と戦う力が無い* 依存症の理論がたくさんある中で、依存症の多様な側面を包括的に捉えた理論があります。 例えば、「依存症=過剰な欲求」ですね。 まだ、読んでない人はぜひ読んでみてください。 curiousquest.hatenablog.com この上記の理論を作…
罰と依存行動・物質を結び付ける 「依存症=不適合な学習」として場合、その学習を変えれば、いいわけですよね。 その手段として、行動療法があります。 その1つの「嫌悪療法」を紹介します。 英語だと「Aversive Therapy」ですね。 まだ、依存症の学習理論…
*依存症の全容は、過剰な欲求* 過去の記事で、いろんな依存症の理論を説明してきました。 例えば、 依存症=病気 依存症=認知機能障害 依存症=選択 ただ、どれも依存症の1側面しか捉えていません。 その場合、依存症の多様な側面を包括的に捉えた依存症…
*依存行動の引き金に身を曝す* 「依存症=不適合な学習」として場合、その学習を変えれば、依存的行動が治りそうですよね。 その手段として、行動療法があります。 その1つの「キュー暴露療法」を紹介します。 英語だと「Cue Exposure therapy」ですね。 …
*薬物のことで頭でいっぱい* 依存症の理解において認知機能が大切です。 その1つに注意バイアスがあります。 その認知機能と多様な依存症の側面(脳科学・心理学・薬理学)を統合した依存症の理論があります。 簡単に言うと、「認知機能が薬物関連刺激と…
*依存症行動を不適応から適応へ* 依存症は、学習理論によって説明されることがあります。 それらを利用した行動療法が依存症の行動を変化させる治療として使用されることがあります。 ということで、まずは、行動療法と学習理論を説明していきます。 学習…
*離脱症状とストレスが認知を歪ませる* 認知の歪みは、依存症を説明するための1つの要素になっています。 その認知を仕組みを考慮した依存症の理論がいくつかあります。 この記事では、その一つを説明していきます。 キーワードは、「ネガティブな感情」…
*依存症に欠陥はない。やる気を引き出すだけ* 依存症の治療法は、いろんな方法が試されています。 例えば、多理論統合モデルですね。まだ、読んでない人は読んでみてください。 curiousquest.hatenablog.com そして、今回はこの多理論統合モデルにマッチす…
*自動化された依存症* 過去の記事で、認知機能が依存症の要素として重要な一部である話しました。 まだ、読んでない人はぜひ、読んでみてください。 curiousquest.hatenablog.com そして、その認知的要素を考慮した依存症の理論も存在します。 割と、「依…
*依存行動・物質をやめる決断に 影響を与える2つの要素* 何度も言いますが、「行動の変化」が依存症治療の基本です。 そして、多理論統合モデル(TTM)が依存症回復のステージを6つ示してくれています。 その6つのステージにおいて、重要な視点が1つあ…
*健康的な行動の再学習と維持に役立つ働きかけ* 「行動の変化」が依存症治療の基本です。 その治療法の1つに多理論統合モデル(TTM)があります。 TTMのステージについてとステージの前半における有効な介入方法についての記事は、すでにあるので、ぜひ読ん…
*依存症関連の自分自身と外部への再認識が鍵* 「行動の変化」が依存症治療の基本です。 その治療法の1つに多理論統合モデル(TTM)があります。 まだ、読んでない人は以下の記事を確認してみてください。 curiousquest.hatenablog.com TTMは、依存症回復の…