CuriousHunter 依存リハ

好奇心のままに、依存症を探索

依存症再発の道までのを描く。【依存症治療】リラプスプリベンション【依存症再発予防】

依存症治療の最終ゴールは、再発予防です。
その方法として、リラプスプリベンション(再発予防)があり
多様な要因が関わる再発に対して、
多様な方法で再発予防が考えられています。

 

 

その依存症再発に方法の1つである
認知行動分析の1種を
この記事で取り上げます。

 

過去の記事でも、いくつか取り上げたので
ぜひ、読んでみてください。

 

curiousquest.hatenablog.com

 

 

 

*依存症再発ロードマップ*

今回紹介するのは、
「リラプス(再発)ロードマップ」です。

 

これは、リラプスのハイリスクな状況の
認知行動分析で、
再発してしまうハイリスクな状況に対する
依存行動以外の他のオプションによる
コーピング・逃避を促進する方法です。

 

 

今では、依存症治療の有効な治療としての1つである
認知行動療法的な要素があり
良さそうな雰囲気がしますよね。

認知行動療法についての記事も
合わせて読んでみてください。

 

curiousquest.hatenablog.com

 

 

*無関係な決断を特定*

依存症再発のロードマップを書くことで、
よりよいコーピングを取る方法を取るためには、
思考・決断における問題を特定できた方が良いですよね?

 

このロードマップによって、
依存症再発の問題となる意思決定の特定も
可能になります。

 

その意思決定にも、ちょっと名前があり
Apparently irrelevant decisions (AIDs)といい
日本語訳だと「見かけ上無関係な決断?」ぐらいでしょうか。

 

 

AIDsとは、
見かけ上は依存行動の再発とは無関係な判断が
実は、こっそりとリラプスへと導いているものです。

 

例えば、
お金を銀行振り込みか、現金手渡しでもらえるとし
「現金の手渡し」を選択
その後、行きつけのバーに行くか行かないかで
「行く」を決断し
薬物のディーラーに遭遇し、話すか話さないかで
「話す」を選択しました。

 

一見、依存行動とは無関係に見える
なんともないような決断ですが
少しずつ、薬物を再び買う・使う瞬間まで
近づいて行っている感じがしますよね。

 

と言う感じで、依存行動をしていた時の行動を
マップ化すると
再発の道のりが分析できます。

分析の結果、どのような判断が
自分自身をハイリスクにさらすのか特定し、
どのように対処を取るべきだったのか対策を練ることで
また、1歩ですが
依存症再発から遠のくことができるかもしれませんね。

 

 

また、上記のように過去の話だけでなく
未来の決断にも有効です。

 

例えば、
前の旦那さんと話す機会があります。
その場合、できる限り想像できるシナリオを考え
それらのシナリオが起きうる可能性まで考えます。

 

いろんな想定ができそうですよね。
お金の話・子供の話・家の話・過去の問題の話
不倫の話・家族の話・友達の話。
それらのシナリオにおいて、
喧嘩のような、
自分自身を依存行動へ導く可能性が
高い状況になるシナリオを特定しておきます。

もしかしたら、
お金の話で口論になる可能性が80%ぐらいあるとしたら、
結構な確率なので、対処法を決めた方が良さそうですよね?

ということで、
その想像できるシナリオに対しての
依存行動再発を防ぐコーピングを事前に準備
もしくは、依存症再発に導く可能性が高い
シナリオを事前に回避することができます。

 

と言う感じで、
依存行動が再発した状況のロードマップと
依存行動が再発しそうなハイリスクな状況に行く前の
考えられるだけのリラプスまでの
ロードマップを持つことで
次回、または事前にリラプスを防げるチャンスがあげられます。

 

*まとめ*

  • 依存症再発が治療の最終目的
  • リラプスプリベンションで、依存症再発を予防する
  • 依存症再発ロードマップを振り返る
    または、事前に用意する
  • 依存症再発ロードマップを基に
    ハイリスクな状況への対処法
    もしくは、ハイリスクな状況を事前に
    回避する。

 

 

*記事関連のおすすめの本*

すでに、過去のリラプスプリベンションの記事の本が
おすすめですので、
合わせて、他のリラプスプリベンションの記事も
読んでみてください。

 

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