CuriousHunter 依存リハ

好奇心のままに、依存症を探索

依存症における自己効力感を高める方法

自己効力感の重要性と高め方*

自己肯定感という言葉よく聞きますよね。
依存症においても大事な役割があります。

自己肯定感のように、自己○○はいろんな単語がありますね

この記事では、依存症において大切と言われている
自己効力感について取り上げます。

 

*自己効力感と自己肯定感の違い*

自〇〇系の単語は正直言ってたくさんあります。

とりあえず、まずそれらの言葉を整理します。

  • 自尊心 (self-esteem)
    自己に対しての肯定的な態度
  • 自己肯定感 (self-affirmation)
    存在意義を肯定できる感情
  • 自己存在感 (self-exisent)
    他の人の影響関係なく、自分が存在している
  • 自己効力感 (self-efficacy) 
    自分の遂行能力・可能性の認知

違いわかりにくいですよね。
事実、これらの単語はごちゃごちゃに使われがちです。

ただ、自己肯定感と自己効力感については
違いがそれなりにわかりやすいかなと。

  • 自己肯定感は、
    「どんな自分も尊重して受け入れる」
  • 自己効力感は、
    「自分の設定した目標を自分には達成できる能力がある」

自尊心も、依存症では大切になると思いますが

ただ、今回の記事では
自己効力感のみを取り扱います。

 

*依存症と自己効力感*

なぜ、自己効力感が依存症で大切なのか。

まず、自己効力感は健康に良いとされている行動を実行するのかを
予測するための指標とされています。
(Armitage &Conner, 2001)

依存行動についても、25%の依存行動は、
自己の行動をコントロールできる感覚で説明できる
と報告されています。
(Godin & Kok、1996)

 

他にも、アルコールの飲酒量の減少と禁煙のについても
自己効力感がこれらの行動を予測するに重要な指標になっています。
(Oei & Burrow, 2000; Hendriksen et al., 2007)

Helmus et al. (2001)では、
自己効力感が低い人ほど、依存しやすいとも言われてます。

まあ、言われてみればそんな気もしますよね。

 

例えば、自分が断酒します宣言した後に、
目標達成できるという自信があるかないかは
実際の行動に影響を与えそうですよね。

それだけでなく、
自己効力感が低い人ほど、依存薬物を使用し始める可能性が高い
という報告があります。
(Uzum &Ketlteci, 2017)

つまり、自分に能力がないと思うと簡単に自分の感情や苦しみを
取っ払ってくれる薬物使用に誘惑されやすということですね。

 

ただ、自己効力感や自己コントロールは意味がないのという立場もある。
ぜひ、この記事を読んでみてください。

curiousquest.hatenablog.com

 

*自己効力感を高める方法*

単純な自己効力感を高める方法は、調べると色々出ててきます。

一般的に言われているのは
運動、成功体験をする・聞く、ほめてもらう等ですね

 

ここでは、依存症の場合という設定で行きます。

 

依存症の場面における事故効力感の向上で
よく言われているのは、自助グループですね。

アルコホリックアノニマス(AA)や
ナルコティックアノニマス(NA)等ですね。

ただ、なぜ自助グループが自己効力感を高めるかは
まだよくわかっていません。
(Mullally et al., 2021)

 

ただ、おそらく
同じような経験をしている人が
頑張っている話を聞いたり、自分にもできそうかもと
思えることが大切なのかもしれませんね。

 

最近では、瞑想が自己効力感を変える可能性
出てきていますが、なかなか研究方法が手こずって
結論が出しにくいみたいですね。
(Bayir & Aylaz, 2020)

瞑想ついては、おそらくストレスと
ネガティブな感情が関わっているかなと。

なぜなら、ネガティブな感情と自己効力感に関係があり(Dill et al., 2007)、
瞑想がネガティブな感情を改善させた結果、
自己効力感が向上するのかもしれませんね。

 

また、認知行動療法も自己効力感を高める可能性も出てきました。
(Zeidi et al., 2020)

さらに、動機づけ面接法も効果がありそうですね。
(Berman et al., 2010)

この研究では、一度の動機付け面接ですらも自己効力感の向上
がみられたみたいです。

動機付け面接では、患者さんのモチベーションを
高めてくれるので、それが故に自己効力感が向上
するのかもしれませんね。


おそらく、一番とっかかりやすいのは
自助グループでしょうかね。

瞑想も準備や物がいらず始めやすいかもしれませんね。

自己効力感に関わる、自己コントロールについては、
前の記事でも触れているので、ぜひ。

curiousquest.hatenablog.com

 

*まとめ*

  • 自己効力感は、禁酒・禁煙・禁薬物等に役立つ。
  • 自助グループやカウンセリングは、自己効力感を高める可能性がある。
  • 瞑想や自助グループが物やお金がかからず、始めやすそう

 

*記事関連のおすすめの本*

「Elevate 自分を高める4つの力の磨き方」

 

これは、自己効力感・自尊心・自己肯定感等に関連した内容が
盛りだくさんな感じがプンプンしましたね。

サクッと読める本なので、ぜひ。

 

追加情報

この自己効力感を調べている時に面白いものを見つけました。

整形手術も自己効力感を上げたりするみたいですね。

なんででしょうかね。
興味がある人は、美容整形のサイト確認してみてください。

https://liki-clinic.com/