ストレスは依存症の最大の敵(発症期)
*ストレスが依存症のすべて(依存症発症の時期)*
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、
この記事を読み終わった後には、
それなりに納得していただけると思います。
この記事では、ストレスが与える薬物摂取の
それぞれの段階に対する影響を説明します。
大きく3つに分けて
- 依存症発症
- 維持期
- 再発
特に、今回の記事では薬物使用の初期
=依存症の発症とストレスについてです。
- *ストレスが依存症のすべて(依存症発症の時期)*
- *ストレスと薬物摂取初期の関係*
- *ストレス刺激と薬物使用初期*
- *ストレスホルモンと薬物使用初期*
- *ストレスホルモン抑制と薬物使用初期*
- *まとめ*
- *記事関連のおすすめの本*
ストレスについての記事を
まだ、読んでない方はこの記事で確認してみてください。
*ストレスと薬物摂取初期の関係*
*ストレス刺激と薬物使用初期*
薬物使用の時期とストレスの関係性は、
皆さん、なんとなく予想があると思いますけど、
いろんな実験を紹介していきます。
まずは、電気刺激(ストレス)を薬物依存のないネズミさんたちに与え
報酬(薬物;ここではコカイン)の摂取が増えるか実験したものがあります。
要は、ストレスが依存症になる前の薬物の使用に
どの程度影響があるか調べました。(Goeders & Guerin, 1994)
- コントロールできる電気刺激(ストレス)
=レバーを押して、コカイン(報酬)をもらえた後に
電気刺激をされることを学習したねずみさん - コントロールできない電気刺激(ストレス)
=レバーを押したあと、コカイン(報酬)をもらえたる。
ただ、電気刺激をされるかどうかわからない状態のねすみさん - コカイン摂取回数
=レバーを押した代わりにコカインをもらった回数。
つまり、ストレスはストレスでも予測ができるものと
予測ができないもので分けました。
結果として、
予測できないストレス刺激を受けているネズミさんたちが
コカインを得ようと必死でレバーを押して、
コカインを得ていることがグラフを見るとわかりますね。
*ストレスホルモンと薬物使用初期*
次の実験は、ストレスホルモンをネズミさんに注入した結果
コカインの摂取量は増えるのか実験しました(Goerders & Guerin, 1996)
グラフを見てみると
オレンジ線のストレスホルモンを投与された
ネズミさんは、コカイン摂取が増えています。
ストレスを受けると体は、
コルチゾールと言われる、ストレスホルモンを放出するので
そのストレスホルモンが依存症の発症の確立をあげる可能性がありますよね。
*ストレスホルモン抑制と薬物使用初期*
コルチゾール(ストレスホルモン)を放出する場所は、副腎皮質と呼ばれる場所にあります。
この副腎皮質を取り除いた場合、
ねずみさんの薬物使用はどうなるのかといった実験があります。
( Goeders & Guerin, 1996)
また、グラフを見てもらうとオレンジの
副腎皮質(ストレスホルモンを出す臓器)を除去されたネズミさんは
コカインをたくさん摂取していますね。
*まとめ*
- ストレスは。初期の薬物摂取を促し
依存症の発症に影響を与える。 - 予想範囲外のストレスが影響を与える。
- ストレスホルモンが薬物摂取を促す。
- 副腎皮質のホルモン放出が依存症と関わる。
これらの結果から、
ストレス管理が依存症の発生を予防できそうですね。
今後、ストレス管理についての記事も書きますね。
次回は、ストレスと依存症の維持期のお話をします。
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*記事関連のおすすめの本*
「Stress free」
つい最近の2022年4月6日に
日本で販売が始まったみたいです。
著者のOlivia Remesさんは私のいるイギリスの先生ですね。
ちゃんと、科学的なデータがあるので
私はこういった本とかを読みたくなりますね。
納得できることも多いので
ぜひ、読んでみてください。
おそらく、この英語版が基になってると思います。