インターネット依存に有効な治療法【依存症治療】
今では、ほとんどの人がインターネットを使っています。
その中で、インターネットを使用しすぎ
コントロールができない状態になり
依存症のような状態になる人がいます。
多くの依存症治療では、
薬物・依存行動の中止が勧められていますが、
インターネットを使用禁止は
今後の未来の流れとしては
大きなハンデになるので、
他の治療法を探ってみました。
ちなみにこの記事は、
読者様からの依頼内容です。
ぜひ、ブログ記事のリクエストを
以下のフォームからしてみてください。
*インターネット依存*
依存と言う単語が使われてはいますが、
まだ、正式に病気として診断の手引き(DSM)には
認められていませんが
インターネットゲーム障害は、DSMではさらに調査が必要なものとされ
次の依存症の候補として有力なものになってます。
ただ、インターネット依存の定義は存在します。
インターネット依存
- ストレスを引き起こし、社会・職に問題が発生するレベルの過剰・強迫的なインターネット使用
(Pontes et al., 2016)
ここ最近で、インターネットが普及し
アメリカとヨーロッパでは、
1.5 - 8.2%の人がインターネット依存の可能性があると推測されています。
(Mohammadbeigi et al., 2016; Weinstein & Lejoyeux, 2010)
そして、韓国と中国では
それぞれ、10%、10.7%と比較的高値を示しています。
(Wu et al., 2016; Lee & McKenzie, 2015)
東アジアは、インターネット依存が多そうな印象ですね。
*インターネット依存の症状*
インターネットに依存すると
どのような症状がみられるのか。
症状の例
- 時間管理スキルの低下
- 人間関係のスキルの低下
- 強迫的なインターネット使用
- 耐性
- 離脱症状
- 不安症
- うつ
- 低い自尊心
(Seryrek et al., 2017)
と言う感じで、インターネット依存は
日常生活・健康に支障を引き起こします。
やはり、割と他の依存症と似た傾向がみられますね。
薬物依存と行動嗜好の共通点・相違点についての
記事もあるので、ぜひ読んでみてください。
*インターネット依存の治療*
インターネット依存に対する治療のルートは
いくつかあります。
治療法の例
- 心理学的治療
- 薬物治療
- 運動治療
これらのルートを通して、
インターネット依存とそれに関わる
精神症状を減らすことが試みられています。
実際に効果があるのか?
調べてみました。
*心理学的治療*
心理学的治療としては、
グループカウンセリングと認知行動療法が候補になってます。
グループカウンセリングは、
インターネット依存のレベルを下げると
報告されており、
特に、グループカウンセリングは
4つの側面(時間管理・人間関係と健康問題・耐性・強迫的使用)のインターネット依存に有効と言われています。
(Liu et al., 2017)
同様に、認知行動療法も有効で
特に、インターネット依存に関連する症状
(鬱・う案・攻撃性・心理的苦痛の身体化・社会的不安・恐怖症・妄想様観念・精神病傾向)に
対してポジティブな効果が報告されています。
やはり、認知行動療法はさすがですね。
って感じで
依存症・精神疾患には、強力な武器ですよね。
ぜひ、認知行動療法の記事もあるので
合わせて読んでみてください。
*薬物療法*
薬物療法の選択肢に入っている3つほどありそうです。
薬物療法も有効で
インターネット依存の改善
オンラインの時間の減少・鬱・不安の改善が
報告されています。
(Winkler et al., 2013)
この傾向は、他の依存症とは
若干異なりそうな感じがしますね。
ぜひ、抗うつ薬と依存症についての
記事も読んでみてください。
*運動療法*
多くの運動療法がスポーツのようです。
特に、グループスポーツです。
スポーツの効果も報告されており、
インターネット依存のすべての項目での向上と
報告されています。
(Liu et al., 2017)
スポーツなら、病院や医師・カウンセラーがいなくとも
行えるので、親御さんとしては嬉しいニュースかもしれませんね。
以上の3つインターネット依存に対する
治療ルートがあるようです。
そして、他の依存症と異なり、
割といろんな治療が有効みたいな雰囲気ですね。
個人的に、運動が有効という情報は
理学療法士として依存症に関わろうとしている私としては嬉しいニュースですね。
依存症における身体のリハビリについての記事もあるので
ぜひ、読んでみてください。
*まとめ*
- インターネット依存は、日常生活・健康に支障をきたす
- インターネットの禁止は、生活のために望ましくない
- 心理療法・薬物療法・運動療法が
インターネット依存の候補 - グループカウンセリング・認知行動療法は
インターネット依存症・精神症状に有効 - 薬物療法も同様に有効
- 運動療法は、インターネット依存の全般に有効
*記事関連おすすめの本*
「インターネット ポルノ中毒」
「Your Brain on Porn」
インターネットに依存性がある可能性と
さらに、性活動という
他のドーパミンシステムに影響を与えるものが
2つ重なってしまってるという時点で
まあ、嫌な予感はしますよね。
この本は、私が初めてオーディブルで聞いた本です。