子育ての仕方は依存症に影響される?
*依存症による子育ての仕方の違い*
- *子育ての仕方の違い(依存症持ちの母親 VS 非依存症持ちの母親)*
- *子育ての仕方は薬物によって変わる*
- *依存症持ちの父親の子育ての仕方*
- *精神疾患と依存症の合併でなければ大丈夫?*
- *記事関連おすすめの本*
*子育ての仕方の違い(依存症持ちの母親 VS 非依存症持ちの母親)*
依存症は、使用者だけでなく
他の人にも被害を与えることがあります。
特に、親の依存症の子供への被害の考慮は
今後の新たな精神疾患の患者さんの数に影響を与えるので、重要な理解になると思います。
どんな被害があるかは、特にアルコールについては
前の記事を見てみてください。
また、お子様を持っている人は新たなモチベーションになるかもしれません。
実際、子育ての違いが依存症の患者さん母親と
そうでない母親との間にあるみたいです。
例えば、
ー 子供への反応の違い(温かみがない)
ー 励ましが少ない
ー 子供との関りが少ない
(Moos et al., 1982; Burns et al., 1991; Eiden et al.,; 2002; Kandel, 1990)
また、青年期まで成長すると
子供たちのアルコール・薬物乱用は母親の子育ての仕方と関係がありました。
例えば、
ー 権威主義的な親
ー 過干渉な親
ー 厳しく、命令的で、罰則のあるルールの設定
ー 子供の生活の低い認識度
(Moos et al., 1982; Kandel, 1990; Bauman & Dougherty, 1983; Lief, 1985; Miller et al., 1999)
この、子供に対しての厳しいルール設定は
自己決定感とストレスに関係しそうですね。
この記事で軽く触れられてます。
さらに、罰則ありの恐怖を利用した
行動抑制もうまくいくか怪しいですよね。
*子育ての仕方は薬物によって変わる*
薬物といっても
たくさんの種類があります。
大体大まかにどんな影響を与えるかによって
4つに分けるのが定番ですかね。
アルコール、大麻、ヘロイン等は
不安を和らげる薬物ですが、
この薬物の乱用をしている親は
子供と関わっている時に
ー 鬱様の行動が多い
ー かかわりを避ける行動が多い
(Mayes & Truman, 2002)
逆に、興奮させる薬物は
コカイン、覚せい剤等は
ー 出しゃばり
ー 衝動的
ー 険悪的な態度
これらの行動を子供に対してするようです。
(Ukeje et al., 2001)
*依存症持ちの父親の子育ての仕方*
まあ、子育てって聞くと
だいたい母親の研究ばかりなのですが
現在は、父親も子育ては大事な役割ですよね。
アルコール依存症餅のの父親の特徴
ー ネガティブな感情表現が多い
ー 低い感受性
ー ポジティブな交流が少ない
ー 質・量的な言語化が低い
(Eiden et al., 2002; Whipple et al., 1995)
また、
ー 質の低い、効果的でないルールの設定
ー 子供との対立
(Tarter et al., 1993; Barrera et al., 1993)
あんまり、聞いてて良さそうなイメージはないですよね。
*精神疾患と依存症の合併でなければ大丈夫?*
良いニュースとしては、
アルコール依存症のみが原因で
子育ての仕方、子供との関り方、子供の成長に影響は少ないかもしれない点です。
(Chassin et al., 1996)
ただ、依存症は他の精神疾患との合併が
多いので結局は依存症と子育ての仕方には
関係がありそうな印象ですね。
子育ての仕方を考えるきっかけと
依存症を克服するきっかけになったら嬉しいです。
*記事関連おすすめの本*
「スウェーデンに学ぶ「幸せな子育て」」
スウェーデンは、確か教育費は大学まで無料なんですよね。
大人になって大学に行きたいと言っても、無料です。
さらに、教員は修士号を終了しないとなれなかった気がします。
それほど、教育の大切さを理解しています。
そこに、ポジティブディスプリン(Positive discipline)という
まあ、世界で割と話題になった子育てですね。
その内容が触れられてます。
あんまり、日本語版でこの内容を上手に翻訳されたの少ないので
困りますね。