CuriousHunter 依存リハ

好奇心のままに、依存症を探索

アルコールは性機能を低下させる?

*アルコールと性生活*

アルコールと我々の社会生活は密接な関係があります。

人間関係の間に、アルコールがあることが多々ありますね。

そして、恋愛関係においてもアルコールが隣り合わせで
ある場合が多いと思います。

この記事では、アルコールが実際に性生活に与える影響について
話していきます。

これを置きに、アルコールの利点・欠点を考えて
アルコールを飲むのか飲まないのか考えてみてください。

 

*恋愛小説の偉人「シェイクスピア」*

有名な詩人さんでシェイクスピアさんがいます。

かなり有名ですね。
名前は聞いたことあるけど、実際にシェイクスピアさんの
本を読んだことがある人は、日本では少なそうですが。

ときどき、シェイクスピアを恋愛小説の偉人として、
思い浮かべる人がいますね。

理由としては、数多くの恋愛にまつわる名言を残しているからでしょう。

 

例えば、

ー 恋は盲目。恋人たちは恋人が犯す小さな失敗が見えなくなる。ー

最近、Netflixでも「Love is blind(恋は盲目)」の日本版が配信されましたね。

という感じで、シェイクスピアさんは恋に関する
いろんなことを書き残してます。

その1つに、アルコールについての記載があります。

 

昔にシェイクスピアさんがこんなこと言ったらしいです。

ー アルコールは性欲を向上させるけど性活動のパフォーマンスを下げる ー

どういったことなのか、
なんとなく察していることかもしれませんが
説明します。

 

*アルコールの急性的な効果(男性)*

まず、アルコールによって性欲が上がるのか?

少量のアルコール摂取は性欲を高めます。 
ただ、男性は生殖器の充血は若干の増加もしくは減少。
(Briddell &Wilson, 1976;Malatesta et al., 1982)

しかし、
多量のアルコールは、著しい性欲の減少と男性の勃起能力の低下
さらに、射精不全の関連がみられました。
(Briddel & Wilson, 1976, Malatesta et al., 1979)

一時的には、少量ならそこまでの悪影響なく
性欲だけ高めることができそうな雰囲気がありますね。

 

 

*長期的なアルコールの影響*

ただ、最近ですね。

疫学調査してみると
定期的な少量のアルコールの摂取は(1-2杯/日)
心血管系の病気のリスクを減らす。
(Leong et al., 2014; Larsson et al., 2014)

そのため、もしかしたら
定期的なアルコール摂取は
同じ血管系の問題の勃起障害(ED)に良い影響を与えるかもしれません。

 

事実、Wang et al.(2018)メタアナリシス(信頼度が高い研究)を見てみると
中等度のアルコール摂取(7-21杯/日)
はEDのリスクを下げる可能性が示唆されています。

ただ、アジアの男性ではこの関係はみられませんでした。

やはり、ヨーロッパの人と比べるとアジア人は
アルコールの分解酵素等のレベルの差が
影響しているのでしょうかね。

日本は、残念がからアジアなので
アルコールにEDに対する効果は、期待しない方が良さそうですね。

 

ということで、アジア人の日本人男性は
性生活において、お酒を飲んでも良さそうなことはありませんね。


まとめると
男性は、アルコール摂取をすると
脳は性に興味津々だが、体は準備できてない
みたいです。

 

 

*アルコールの生活道関連への影響(女性)*

男性については、理解できたと思います。
アルコールの女性への影響はどうでしょうか。

女性も同様に、少量のアルコール摂取は性欲を上げます
(Klassen &Wilsnack、1986)

ただ、アルコールの量が増えていくと
性欲は下がり、オーガズムも達成しにくくなります
(Wilson &Lawson, 1976; Malatesta et al., 1982)

さらに、潤滑液的なやつも少なくなり性行為中に痛みを感じやすくなる
(Wilsnack, et al., 1991)

 

男性と似たような結果が出てますね。
性欲は、上がるが
一時的に性機能が落ちている感じですね

 

*慢性的なアルコール摂取と性機能(女性)*

長期的なアルコール摂取と女性の性機能に対する影響もあります。

 

慢性的な状態になると、性欲すら減ってしまうようですね。
また、オーガズムが難しくなり
性行為中の痛みを伴うようになるようです。
(Covington and Kohen, 1984; Beckman and Ackerman, 1995)

さらに、月経不全、早期閉経、流産
との関係も示唆されています。
(Hugues et al., 1980; Harlap &Shiono, 1980)

 

子供のことを考えると、飲酒は控える方がいいかもしれませんね。

このように親の飲酒と子供に関する情報は多く
そのことについての記事もあるので、ぜひ読んでみてください。

 

curiousquest.hatenablog.com

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*アルコールと繁殖機能*

最近、男性の繁殖機能も不妊の要因として考えられていますね。

慢性的なアルコール使用は、精子の質を下げます
主な理由と考えられているのは、
アルコール摂取による酸化ストレスホルモンバランスへの影響です。
(Finelli et al., 2022)


また、慢性的なアルコールは、
ホルモンの割合(女性ホルモン/男性ホルモン)の比率を上げるの言われています。
つまり、男性なのに女性ホルモンの割合が増えるわけです。
(Hansen et al., 2012)

結果、女性らしい体つきになる
繁殖機能に影響を与えるということですね。

 

やはり、どの身体的・精神的異常にはストレスがつきものですね。

ストレスと依存症・酸化ストレスと依存症についての
記事もあるので、読んでみて下さい。

 

curiousquest.hatenablog.com

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*危険を伴った性行為*

性機能だけでなく、性活動における判断にも
アルコールは、影響を与えます。

 

アルコール摂取が増えると
エイズ感染を防ぐための、コンドーム使用率が低下していました。
そして、コンドームの不使用は
アルコールの使用による性欲の上昇と関連がありました。
(Scott-Sheldon et al., 2015)

また、アルコールの摂取の増加は
性行為のみの人間関係の増加と関連がありました。
そして、避妊の試みは減少していました。
(Leigh and Stall, 1993)

 

これらを考慮すると
アルコールによって、望まない妊娠や
アルコールにおけるダメージだけでなく
性病や精神的なストレスで被害を受ける可能性もありそうですね。

 

*まとめ*

  • 少量のアルコールは、一時的に男女とも
    性欲をあげる
  • アルコールの量が増えると性機能が落ちる
  • 長期的なアルコール摂取は、性機能・繁殖能力に
    悪影響をあたえる
  • アルコール使用による、性病・望まない妊娠の
    確率が上がる。

 

*記事関連のおすすめの本*

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